“物の移動”における4つのみなし取引のひとつを表す DPC語 です。
実績把握の基本はある工程での取引(移動)に対して同工程のもう一方の動きを同数で発生させて常に在庫が変化しない(取れない)動きです。
工程によっては在庫移動の動きが入出庫の片方しか発生できないところがあります。例えば初工程は出庫移動になる実績入力はありますが、その品番での初工程入庫はありません。A、B、Cの3構成品を使ってD製品を組み立てた時Dの組み立て報告(出庫)はありますが、“Dの入庫”はありえません。消費ないしは供給されるのはA,B,CであってDという塊での加工場所への供給はないのです。
すなわち常に出庫数(作業実績数)と同数の入庫数をみなし発生させることにより、常に在庫が“0”になってマイナス在庫になることはなくなります。“在庫が取れないならその処は管理しない”という考え方もありますが、全ての工程の出庫数はその処の実績数なので管理すべきと考えます。しかしながら出庫しか発生しなくて入庫がないとマイナス在庫になってしまうので実績把握という概念を導入して、在庫はとれないけれど実績は捉える処というものを作りました。