DPCの進捗管理

協力工場における進捗とは

協力工場における進捗の捉え方は累計進捗です。連続受注生産の協力工場では、各作業工程がどの受注まで対応しているかを見ています。これが現場での実態であり生産管理の担当部門では、大多数が表計算ソフト等を利用して、必ず「進度板」が作られています。DPCではこの「進度板」を作成する機能がシステムとして実装しています。

進捗管理におけるすべての判断基準は在庫

目の前にあるものだけが「在庫」?
工程間在庫(有形在庫)
材料入庫から製品出庫までの間のすべてを把握します。多くの場合は「完成在庫」だけでは全在庫量の半分以下です。進捗管理をするためには、工程間実績をリアルタイムでとらえる必要があります。
受発注残(無形在庫)
時の経過により指示が実績となり、工程間在庫が変化します。進捗管理をするためには、実績による結果を基準とし指示による予測を行います。進捗管理をするためには、実績による結果を基準とし指示による予測を行います。
予測在庫=工程間在庫+受発注残(未来の)

進捗管理のための留意点

部署間共通の情報を共有する
自己の保有する情報をタイムリーに反映する 自分の計画と実績の入力
確定情報だけでなく内示/予定情報も取り込む 情報は随時新しいものに置き換える
「受注(所要)」「計画」「実績」を比較する

DPCⅢの進捗管理は累積進度管理

所要(受注)、計画、実績の累計値(SN)を比較することにより現状の把握
受注変更の激しい協力工場では特に有効
「製番紐付き」では出来ない「都度紐付け」でのリアルタイムな状況判断
現状を正しくタイムリーに認識し、未来予測し、最善の対応をとる

DPCの進度警告の考え方

受注の割込みチェック
指定期間内の予測在庫、所要進度がマイナスにならなければOK
作業の遅延チェック
指定期間内の実績進度がマイナスニならなければOK
計画の妥当性チェック
指定期間内の計画進度がマイナスにならなければOK
過剰在庫(発注)チェック
未来の出荷指定日において、現在庫だけでもプラスになっていたら大幅な過剰在庫。現在庫+発注残でプラスなら即手を打つ。
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