コンピュータ・システムを活用するのに必要な要員(職務)を指します。
事務処理のためのコンピュータ・システムは機械が勝手に動くものではなく、人が動かすものです。このためにコンピュータを操作することの出来る「時間のある操作者」がいなければ“動かないコンピュータ”になってしまいます。
しかしコンピュータは火が入ってデータが入出力されればそれでよし、かというと問題があります。コンピュータ・システムが効果的に活用されるには自社(工場の)運営がどうあるべきで、いまどうなっているか、何が問題なのかが判っている「知識のある管理者」がいる必要があります。この時の「知識」とはコンピュータ知識もあることが望ましいですが、より必要なのは業務知識であり自社の運営知識です。
さらにシステムを運用していくとある時点時点でいうと必ずしも全部署で“みんなよい”ということはあまりなく、ある部署では良くても他の部署では目の前の負荷が増えたりして賛成出来ない、といったことは往々にして発生します。この時「力のある責任者」がいないと方針が決定されず運用が崩れていきます。・・・・最終的に意志決定はトップダウンです。
これらの3機能は必ずしも3人で分担するばかりでなく、実際の小企業では“権限と業務知識”を社長が、”コンピュータ知識と操作”を若い担当者が分担をして担うということはありだと思います。
いずれにしてもこの3職務を“名目ではなく実質的に誰が担っているのか”が見えなければシステムは動きません!