DPCⅢでの原価管理

協力工場での原価管理

協力工場では、納入品目と材料/加工の紐付が難しいです。
協力工場では仕入/精算時に納入ロットとは対応不可能です。現在製造しているものが、いつ納入するか判別不可能です。内示情報で製造し、確定情報で出荷するため受注時と生産時のロットサイズが異なるためです。
基本はBOM(部品構成表)に従った単価積み上げです。
現在の部品工程/構成に基づき、すべての作業/取引が「登録単価」で行われたとした時に発生ると予想される経費を合計します。
→ 設定された基準単価を積み上げる「標準原価」、実績値による平均単価を積み上 げる「実際原価」による管理をします。

標準原価による売上予測

受注(売上)に対する発生経費の予測が必要です。
売上が伸長しても必ずしも利益も伸長するとは限りません。利幅の少ない、もしくは赤字の品目の売上増による利益が圧縮されます。
最新(現時点)の実勢取引単価を基に単価積み上げで予想利益を求めます。
受注に対する予定利益と売上実績に対する利益の把握ができます。
当月に発生した材料費/加工費で当月売上されたものが製造されたわけでは なく、単月の売上と仕入を比較しても正しい利益は出ません。
売上貢献と作業実績のバランス及び推移を把握します。
前月の納入実績に対する各加工区の貢献度と、実際に活動した加工実績を対比します。常にに数ヶ月に亘って、貢献度以上の作業を行っていたならば、それは無駄な動 きです。

実際原価の算出

実際工数を反映します。
実作業工程単位での平均実績単価の算出 <設備賃率/設備平均出来高=設備原価> <人工賃率/人工平均出来高=人工原価>
管理工程単位へ合算する
部品取引情報の取引単価の置換え
部品構成をたどって単価積上げ
材料単価を反映します。
素材別、素材/規格別単価の個別材料への展開
仕入れ単価を反映します。
最終仕入れ単価、平均仕入れ単価の取得
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